打ち込みの種類とやり方!「技」と「受け」を同時に強化しよう
柔道をやっている人なら打ち込みの練習をやっていると思います。
打ち込みの種類にも普通の2人で行う止まった状態での打ち込み、スピード打ち込み、移動打ち込み、連絡技を取り入れるなど、バリエーションもいくつもあります。
普通の止まった状態での打ち込みのやり方は、相手には自然体で立ってもらい、右同士の組み方、もしくは相四つ、ケンカ四つの組み方でも行うといいでしょう。
移動打ち込みで背負い投げで行うなら、一本一本相手が持ち上がるくらいまで大きくやると効果が高まります。
スピード打ち込みは普段の打ち込みより早くやるだけですが、スピードを上げることで技がいい加減にならないように注意が必要です。
連絡技の打ち込みのやり方は、相手を揺さぶる動作を使う、もしくは何らかの技からつなげて打ち込みを行うようにします。
例えば、大内刈りからの打ち込み、小内刈りから背負い投げなど、足技と自分の得意技を組み合わせて打ち込みをすることでより効果が高まることにつながると思います。
また、より乱取りや試合に近づけるためにいろいろな技をつなげてかけていくのがバラエティ打ち込み。相手を動かしながら色々な技につなげ、最後に自分の得意技につなげていくという打ち込みです。
ポイントは、それぞれの技をしっかりかけて行うことが大事です。見せかけだけの技だと相手は反応してくれないからです。
更に、背負い投げを重心を下げて打ち込みをしていくというのも良いかもしれません。重心を下げられると相手はなかなか背負い投げに効果的に入ることができません。それを繰り返します。
次に相手の引手を切るように、腰を下げると同時に引手を引きます。こうした受けの動作の練習も必要でしょう。
他の受け方としては、相手の背負い投げに応じて左に体を捌く、右に体を捌くなど、こうした受けの打ち込みとして、反復練習するのも大切です。
現代柔道のルールの中では、一方的に攻め続けるということは、よほどのことがない限り、まずありません。柔道においては、「技」と「受け」を同時に強化しなければ試合に勝てません。
それを覚えるための最も効果的な練習方法が打ち込みになるので、ジュニア期からこうした講道館少年部で行われているような打ち込みの種類とやり方で練習をすることで、周りと差がついてくるはずです。
ちなみに、実戦感覚で力をつける段階になったら3人打ち込みをやると良いでしょう。やり方は、例えば背負い投げで一本一本相手を浮かせるくらい思いきり入り、技をかけられる後ろにいる3人目の人が浮かせた人を押さえてやるという打ち込みの練習方法です。
ただ、3人目の人があまりにも力を入れすぎると、打ち込みを良いように行うことができません。